「ブログを開設したいけど、難しそうで最初の一歩が踏み出せない」「簡単に開設できるって書いている記事は多いけど、本当に初心者でもできるのかな」と思っている方は多いのではないでしょうか。
この記事ではWordPressとは何かや、メリット・デメリット、ブログ初心者の方が開設の手順でつまづく箇所をわかりやすく解説しています。
これからブログを開設したい方や、WordPressの導入を考えている方は是非ご覧ください。
WordPressとは
WordPressとは、WEB関連の技術がない人でも簡単にブログやWEBサイトを無料で作ることができるCMS(コンテンツマネジメントシステム)の一種で、世界・国内No.1シェアを誇ります。
一部でWordPressのブログが有料と言われているのは、サーバー費用やドメイン費用が必要なためとなり、WordPress自体の導入は無料です。
メリット
WordPressを導入する一番大きなメリットは、サイト構築や管理が簡単なことです。
通常、サイト構築をしようとするとHTMLやCSSの知識が必要ですが、WordPressではインストールするだけでサイトが構築できます。
また、サイトの構築だけではなく、アップロードしたコンテンツや画像などの管理も視覚的にわかりやすく、直感的に操作することが可能です。
次にテンプレートが豊富でデザイン性が高く、多様な機能といった特徴もメリットといえるでしょう。
機能面の特徴はさまざまですが、例えばセキュリティ対策ができたり、幅広い知識を必要とするお問い合わせフォームも簡単に作れたり、InstagramやTwitterといったSNSとの連携もできます。
テンプレートは無料・有料とあり、より洗練されたデザインを簡単に取り入れたい場合は有料のテンプレートを使用することがおすすめです。
デメリット
さまざまなメリットがあるWordPressですが、もちろんデメリットもあります。
WordPressは世界中に多くの利用者がいるため、ハッキングの標的になりやすい傾向にあります。
しかし、ログイン用URLやID、パスワードは予測されづらいものに変更したり、アクセス制限をかけるなど、セキュリティ対策をしっかりしていればリスクは大幅に軽減できるでしょう。
そのほかにも、セキュリティ強化のため、定期的にアップデートする必要があるため、手間がかかってしまうこともデメリットとして挙げられます。
しかし、機能の更新やセキュリティ強化といったことが目的であるため、デメリットとなるのは手間だけともいえるでしょう。
WordPress自体に費用は要りませんが、レンタルサーバーやドメイン取得のために費用が発生します。
しかし、平均的なコストは月額500〜2,000円と、自分自身のサイトをもつためのコストだと考えると安く、大きな負担にはなりません。
二種類の利用方法
WordPressを利用する方法は以下の2種類となります。
「WordPress.org」
「WordPress.com」
「WordPress.org」が有料ブログで「WordPress.com」が無料ブログです。
収益やカスタマイズ性を求めないのであれば無料の「WordPress.com」でもいいですが、本格的に収益を得たい、デザインにこだわりたい人は「WordPress.org」をおすすめします。
「WordPress.com」も有料バージョンがありますが、アップグレードする場合「WordPress.org」より料金が割高になるため注意が必要です。
WordPressを始める前に必要なもの
WordPressブログを開設する工程をネット上に家を建設することと例えて解説します。
ブログ(家)開設に必要なものは以下の3つです。
- レンタルサーバー(土地)
- 独自ドメイン(住所)
- テーマ(内装)
ブログ(家)を開設するにあたって、サーバー(土地)とドメイン(住所)が必要となりますが、これらには費用がかかるため、WordPressは有料ブログだと言われています。
そして、テーマ(内装)で使用し、ブログ(家)のデザイン性や機能性を整えていきます。
レンタルサーバー
レンタルサーバーとは、サーバーを貸し出すシステムでブログを構築するための基盤のようなものです。
上記の通り、サーバー(土地)を分譲(購入)か賃貸(レンタル)に例えると、運用目的にもよりますがサーバー購入は多額の費用と管理が必要になるため、初心者の方はレンタルサーバーでの運用をおすすめします。
レンタルサーバーには無料で使用できるものもあります。
ブログなどを本格的に運用する前にテスト目的での活用ができますが、「サーバーが安定しにくい」「低用量」「商品が利用できない」などの可能性があるため、本格的に収益化したい方は有料レンタルサーバーの活用をおすすめします。
初心者だとどのレンタルサーバーを選べばいいかわからない方が多いですが、本記事ではエックスサーバーをおすすめしております。
長年の運営実績があり、国内シェアNo1で利用者数が多いため、わからないことがあっても関連情報がネット上に掲載されているためすぐ調べればすぐに解決できます。
また、運営していくうえでのサポート(メールは365日 24時間サポートなど)も充実しています。
またWordPressは初心者の方でも簡単にインストールできるため、安心して利用することができます。
独自ドメイン
独自ドメインとは個人や企業が保有するWEBサイトの住所にあたるものです。
ドメインを保有するためには更新料金が必要ですが、年間数百円〜数千円と安価で、持っていることで差別化ができドメインの評価が向上すればSEOにも好影響があります。
また、エックスサーバーの「WordPressクイックスタート」を使えばドメイン取得まですべて自動で行ってくれ従来1時間かかっていたところが10分でブログを開設でき始めることができます。
テーマ
テーマとはサイト(家)の内装のようなもので機能やデザインを決めるテンプレートです。テーマには有料と無料があり、無料テーマでも有能なものは数多くありますが、有料と比較するとできることは制限されます。
そのためまずは無料のテーマを使い、運営していく中で内容を把握し、「このデザインにしたい」「この機能が欲しい」などがでてきた場合、収益拡大のために有料版の使用をおすすめします。
※サイトが完成してしまうと、テーマの変更には工数がかかるため注意が必要です。
クイックスタートを使った簡単な始め方
「WordPressクイックスタート」とは、エックスサーバーでWordPressをインストールする機能で、2020年4月から始まったシステムです。
従来はドメイン取得、SSLの設定、WordPressの設置、サーバーの契約を個別に設定し1時間程の手間がかかりましたが、エックスサーバーの「WordPressクイックスタート」を活用することですべて一括で設定することができるため、WordPressが10分で開設できるといわれています。
エックスサーバーのお申し込みフォームにアクセス
エックスサーバーのお申し込みフォームにアクセスし、下図左の「10日間無料お試し 新規お申込み」を選択。
利用するにチェックし、契約期間を指定
サーバーIDは最初に表示されているもので構いません。
次にサーバ契約プランを選択します。通常のホームページ作成、ブログ作成であればスタンダードで十分でしょう。
※あとからプランの変更も可能です。
プラン選択ができればWordPressクイックスタートを利用するにチェックを入れます。
チェックを入れるとWordPressクイックスタート注意事項が表示されるため「確認しました」をクリックします。
元の画面に戻るので契約期間を選択します。
※独自ドメイン無料条件は12か月以上選択時のみのため12か月を選択。
契約期間は3か月〜36か月まで選択でき、長期間になるほど月間の料金はお得です。
ドメインの選択
独自ドメインとはわかりやすく例えると住所のことで、取得することでブログ(家)やホームページの引継ぎなどスムーズに行えます。
独自ドメイン取得後は安易に変更できないため慎重に決めましょう。もし変更する場合は費用も労力もかかってしまいます。
初心者でこだわりが無ければ0円のドメインでもいいでしょう。
迷えば世界で圧倒的シェアを誇る「.com」の選択が無難です。
すでに誰かが取得していればエラーになるため、取得可能と表示されるまで変更してください。
WordPressの情報を入力
WordPressに登録するユーザー名とブログ名を入力。
※ユーザー名パスワードはログイン時に必要な情報のためメモしておきましょう。
ブログ名はあとから簡単に変更可能です。
テーマの選択及び、登録・支払い情報の入力
4種類の中からテーマを選択して「Xserverアカウント登録へ進む」をクリックします。
※テーマもあとから簡単に変更可能できます
次の登録情報の項目には必ず使用者本人の個人情報を入力してください。
※名前は運転免許証・保険証などに記載されている正式名称。
支払情報の入力画面ではクレジットカード情報を入力します。
※セキュリティコードはカードの裏面に記載されている三桁の番号です
支払方法の入力完了後、「利用者規約」「個人情報の取り扱いについて」を確認して同意するにチェックを入れ次へ進むをクリック。
入力したメールアドレスに6桁の認証コードが届くため、入力して次へ進むをクリック。
登録情報を確認し、承認コードを受け取り申し込み完了
残りの手順は以下となります。
登録情報を再度確認後、SMS・電話認証へ進むをクリック。
電話番号を入力して「認証コードを取得する」をクリック。
携帯にSMS認証コードが届くため、認証コードを入力後「認証して申込する」をクリック。
申し込み完了後、エックスサーバーから設定完了のお知らせメールが上記で登録したメールに送信されます。
メールにはWordPressへログインするURLなどが記載されており、このメールを受信後、最大1時間ほどでブログにアクセスすることができるため、少し待ちましょう。
WordPressブログの初期設定
ブログの初期設定について、順を追って解説します。
WordPressにログイン
WordPressにログインするためには、まずはログイン画面にアクセスしましょう。
「https://(ドメイン名)/wp-admin/」にアクセスします。
申し込み時に設定したユーザー名とパスワードを入力するとログインできます。
パーマリンクの設定
パーマリンクとはページごとに設定されるURLのことです。
記事を書く前に設定しておくことでサイト管理が楽になるため、初めに設定しておくことをおすすめします。
ログイン完了後は管理画面に切り替わるので、ダッシュボードの「設定」から「パーマリンク」をクリック。
「共通設定」から「カスタム構造」を選択し、「/%postname%/」を入力後に保存。
ここまで設定すると記事の投稿画面から自由にURLを設定できるようになります。
記事内容に合わせたURLに設定することで読者にもわかりやすく、SEO対策にもなります。
例えばWordPressの始め方という記事を書く場合は「wordpress-hazimekata」と上図赤枠に設定すれば問題ないでしょう。
テーマの設定
管理画面のダッシュボードから「外観」>「テーマ」を選択。
「新規追加」をクリックし、お好きなテーマを選択してインストールすれば、対象のサイトにテーマを反映させることができます。
テーマには有料と無料がありますが、収益化を目指す場合は有料テーマをおすすめします。
有料のほうがカスタマイズ性が高く、便利な機能が豊富にあります。
この記事では有料テーマのJINをおすすめします。
詳細は「JIN(ジン)|真の使いやすさを追求したWordPressテーマ」を参照ください。
プラグインの導入
プラグインとはWordPressを強化してさらに使いやすくしてくれるツールで、セキュリティ強化やスパム対策・お問い合わせフォームなどを作ることができます。
プラグイン導入はダッシュボードの「プラグイン」>「新規追加」を選択し、プラグイン検索欄にプラグイン名を記入して検索します。
希望のプラグインが表示されたら「今すぐインストール」を選択してプラグイン有効化をクリックしてインストール完了です。
SSL化の設定
SSL化とは簡単にいうとサイトのセキュリティ強化のことです。
SSL化されたサイトは「http」から「https」に変更されます。
「http」の場合Googleが危険なサイトと認識されることがあるため、一部ユーザーが閲覧できない可能性があるため必ず設定しておきましょう。
設定の手順はダッシュボードの「設定」>「一般」を選択して、WordPressのアドレスとサイトアドレスの「http」を「https」に変更することで、自分のサイトが「https」になっているか、鍵マークがついていればSSL化の完了となります。
サイト名の設定
サイト名の設定は、ダッシュボードの「設定」>「一般」を選択し、上記のSSL化設定と同じ画面からサイトの名前とサイトのキャッチフレーズを設定し「変更して保存」をクリックして設定完了です。
設定の際の注意点としては以下3点。
サイトの内容に合ったタイトル・キャッチフレーズ
既存サイトと被らないようにする
最初に決めたタイトルは変更しない
理由としては、読者にどのようなサイトか把握しやすくすることで検索性の向上(SEO対策)にもつながるためです。
SEO対策の観点でいうと、タイトルをあとから変更することにより、検索順位が下がってしまう可能性もあるため、なるべくサイト名は変更しないことをおすすめします。
その他設定(GA・SCの設定)
ブログ運営していくにあたって、必須の無料ツールを2つ紹介します。
Google Analytics
ひとつ目はGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)です。
Google Analyticsの活用法は主に4つあります。
- アクセス数の解析
- 流入元ページの確認
- ユーザー属性の確認
- CV経路の確認
主に、ブログ訪問後のデータを解析して満足度や読了率の向上を図るために分析します。
Google Analyticsの登録手順としては以下。
- Googleアカウントの作成
- Googleアナリティクスへの登録
- WEBサイトへトラッキングコードを設置
- 所有権の確認
以上で登録完了です。
詳細な設定方法は別の記事で紹介します。
Google Search Console
2つ目はGoogle Search Console(グーグルサーチコンサル)です。
Google Search Consoleの活用法は主に4つあります。
- クリック数の確認
- 表示回数の確認
- クリック率(CTR)の確認
- 平均掲載順位の確認
基本的には、7日・28日・3か月・6か月・12か月・16か月の期間を対象に比較や推移の確認を行うことができます。
※そのほかにもカスタムで指定の期間で数値を確認することができます。
こちらは主に、ブログ訪問前のデータを解析して、検索パフォーマンスの向上を図るために分析します。
Google Search Consoleの登録手順としては以下。
- Googleアカウントの作成
- Google Search Consoleの登録
- 所有権の確認
以上で登録完了です。
Google Analytics設定をしていれば、所有権の確認も省け簡単に導入することもできます。
「Google Search Console」と「Google Analytics」を連携させて使うことで、より詳細に分析することができるため、集客アップや収益向上に向けて設定を行いましょう。
WordPressのよくある質問
Q.WordPressを無料で使えますか?
A.WordPressを無料で使用する方法は2パターンあります。
- 「WordPress.com」(無料ブログ版)の無料プランで始める。
- 「WordPress.org」でレンタルサーバー、レンタルドメイン、テーマ、すべて無料版でWordPressを開設する。
個人の趣味でブログ活動するだけなら完全無料での使用でもいいですが、副業などで収益化したい場合は無料版はサポートが手薄であったり、広告なども制限されることもあるため、有料での使用をおすすめします。
Q.初期設定後は何をすればいいですか?
A.初期設定が終われば記事を書いていくことをおすすめします。
記事を書くにあたって、まず一か月の収益目標を決め、自分が楽しみながら書けるテーマを選択し継続することで、収益化につながる可能性や運営スキルも身に付きます。
最初は「一か月で1000円稼ぐ」でもいいため、楽しみながら継続して記事を書いていきましょう。
Q.どんな記事を書けばいいですか?
A.実際に使ったことのある商品や自分の趣味で詳しく語れるジャンルなど、自分の体験談を記事にして書き始めてみましょう。
初めは完璧を求めすぎて手が進まない悩みに直面することもありますが、まずは下手でも書きすすめてあとから修正を行い、徐々に記事を書けるようにしていくことをおすすめします。
Q.ブログでどうやって収入を得ることができますか?
A.ブログで収益をあげる方法は主に5つです。
- アフィリエイト
- Googleアドセンスなどの広告収入
- ブログで集客して商品を売る
- ブログの書籍出版を行い印税収入
- ライターとして活動して依頼された記事を書く
例えば、アフィリエイトの場合、掲載した広告から商品やデジタルサービスなどが購入されることで、収益が発生します。(成果報酬型)
アフィリエイトで収益を上げたい場合はまずASP登録をしましょう。
また、Googleアドセンスなどの広告収入は、ブログに掲載している広告がクリックされることで収益が発生します。(クリック報酬型)
Q.WordPressは複数インストールができるか?
A.複数インストールすることは可能です。
また、エックスサーバーではひとつのアカウントに対して複数のドメインを取得することが可能なため、2個目のドメイン取得後、「クイックスタート」でWordPressをインストールするだけで簡単にWordPressを複数インストールすることができます。
複数インストールすることで、管理・更新が一括ででき楽になる反面、サーバーが重くなったり、元ブログとの関連性が低いとSEO的に不利になる可能性があるため注意が必要です。
まとめ
今回の記事では、ブログ(家)の開設に必要なもの3つ、「WordPressクイックスタート」を使用した始め方、WordPressの初期設定7つを紹介しました。
これまでブログの開設は時間がかかるものでしたが、エックスサーバーで「WordPressクイックスタート」を活用することで、初心者の方でも簡単にブログを開設できるようになりました。また、セキュリティの面でも強化されており、簡単な設定で自分のブログを安心して運用できるようになりました。
是非当記事で紹介した内容を確認しながらブログを開設して収益を上げてください。